「警察官との結婚式ってひどいって聞いたけど、本当?」
結婚準備を始めたとき、そんな声をちらほら耳にしました。
正直、最初は気にも留めていなかったんです。
でも、いざ自分がその立場になると、確かに「え、なんで?」と思う出来事が連続…。
もちろん彼のことは大好きだし、誇りを持って仕事しているのも分かっています。
それでも、警察官という職業がゆえの“特殊な結婚式事情”には、戸惑いもありました。
今回は、そんな「ひどいかも…」と感じたリアル体験と、
後悔しないための対策までお話しますね。
※この記事は、あくまでも筆者自身の体験談・個人的な感想に基づいています。
制度や慣習は地域・所属先・個人によって異なる場合がありますので、詳細は関係機関・当事者にご確認ください。
「え…なにこれ?」警察官の結婚式で戸惑ったリアルな体験
結婚式って、本来ならふたりの記念日として心に残る特別な日ですよね。
でも警察官の彼との式は、普通とはちょっと違う“警察式”な要素が満載。
私自身も準備段階から当日まで、「すご…」と感じた出来事がいくつかありました。
ここでは、実際に私がとまどった3つの瞬間をご紹介します。
1. 招待客が多すぎる!誰を呼ぶかで揉めがち
最初に驚いたのは、
彼が真顔で「職場の同期も上司も、全員呼ばないといけない。」って言ったときです。
え、結婚式って、せいぜい上司と仲のいい同僚くらいじゃないの…?と思った私。
でも警察官の場合、
署長・課長・係のメンバー・同期まで「関係のある人はみんな招待する」のが基本なんだそう。
その話を聞いて、「警察官って、人とのつながりをすごく大事にしてるんだな」と実感しました。
最終的に警察関係の方々がかなり多くなり、それに合わせて、
私側の職場関係や親族の人数も調整する流れに。
警察官は“職場ごと”呼ぶ文化がある?親族より多いケースも
警察官の結婚式では、職場単位での出席が慣例のため、
上司・同僚・後輩などが一斉に招待されることも。
結果的に職場関係者が多くなり、「これって警察官の職場の集まり…?」と感じるケースもある。会話の内容も勤務の話題中心で、一般の結婚式とは雰囲気がガラッと違う印象を受けます。
2.制服や儀礼服で彼が目立つ瞬間、誇らしいけど私は脇役?

次に印象に残っているのは、お色直しで彼が着た儀礼服の姿。
身長も高くて、制服が本当によく映えていました。
その堂々とした姿を見て、思わず「やっぱり警察官ってすごいな」と感じた瞬間です。
警察官の結婚式では、儀礼服や制服で登場する新郎も多く、その存在感は圧倒的。
もちろんかっこよくて誇らしい気持ちになるけれど、写真を見返すと、どうしても“主役は彼”。
私はその隣で、彼に寄り添う花嫁として映っていました。
それは少し不思議で、でもどこか誇らしい感覚でした。
新郎が主役に見える構図…新婦が引き立て役になることも
警察官の制服や儀礼服は、それだけで圧倒的な存在感があります。
結婚式でも、新郎が式場に現れた瞬間から「すごい!」「かっこいい!」と注目の的。
誇らしい反面、どこか“警察官の連れ”のように感じてモヤっとする花嫁さんも。
制服の存在感と、華やかな式の場だからこそ、複雑な気持ちが生まれるのかもしれません。
3. 内輪ノリが強めの余興にヒヤヒヤ
披露宴の余興って、盛り上がるはずの場面なのに
ときどき“内輪ノリ”が強すぎて、置いてけぼり感を感じることもありますよね。
特に警察官や消防士など、上下関係や団結力の強い職場では、
若手が中心となって、職場特有の“体育会系ノリ”が炸裂しがちです。
もちろん仲間うちでは盛り上がっていても、
新婦側の親族や友人からすると「何これ…?」と
ポカンとしてしまうことも少なくありません。
本人たちは悪気がないからこそ、止めにくいし、
場が盛り下がるのも避けたい…難しい問題ですよね。
警察ギャグや掛け声が“仲間ウケ”で終わるとゲストがしらける
警察官同士ならではの“ノリ”ってありますよね。
例えば、署内でよく使っている掛け声や、ちょっとしたギャグ、
日常の中では笑える内輪のやりとり。
でも結婚式という場で、それをそのまま持ち込んでしまうと…事情を知らないゲストはポカンとすることも。
もちろん、仲間の絆を感じられる場面ではあるのですが、式は警察関係者以外の方もたくさん来ています。特にご年配の親族や、普段の仕事を知らない友人からすると、
場違いな印象にうつってしまうことも。
内輪ウケだけで終わらず、場の雰囲気を見ながら、誰もが楽しめる雰囲気を意識できると◎。
式全体の印象もぐっと良くなりますよ。
「ひどい」と感じる背景には“警察官ならでは”の事情がある

なぜ警察官との結婚式は“普通と違う”と感じられるのでしょうか。
実はその背景には、彼ら特有の組織文化や職業ならではの慣習が深く関係しています。
一見「え、それ必要?」と思ってしまうようなことも、
警察の世界では“当然”とされている場合も多いんです。
ここでは、その裏事情をわかりやすくご紹介します。
交番や署のメンバーに遠慮して演出を変えることも
本当は、私は結婚式を派手にするつもりはありませんでした。
というのも、もともと結婚式そのものに強いこだわりがなかったからです。
でも、警察が提携している式場を利用することになり、
「こういう演出もありますよ」といった提案や、
「ゲストが多いなら華やかにしたほうが盛り上がりますよ」というアドバイスを受け、
結果的に演出多めのにぎやかな式になりました。
それが本当に私たちに合っていたのかは正直わかりません。
でも、当日は若いゲストが多かったこともあり、
あの雰囲気の方が楽しんでもらえたのかもしれませんね。
後悔しないために私が実際にやった“対策”まとめ

「結婚式がひどくなりそう」と思っても、
事前に準備しておけば回避できることもたくさんあります。
私自身、いくつかの工夫で満足度はぐっと上がりました。
ここでは、実際に私がやってよかったと感じた“対策”を紹介していきますね。
1. ゲスト人数の「上限ルール」はあっても守られないことがある
最初は「お互い、ゲストは○人までにしようね」と、
人数の上限をしっかり決めていたはずなんです。
でもいざフタを開けてみると…夫の職場関係者を中心に、気がつけばその人数を大幅にオーバー!
「え、こんなに呼ぶって言ってたっけ?」と、内心かなりびっくりしました。
ただ結果的には、その“予定外の人数”が式を盛り上げてくれて、なんと黒字に。
想定以上のご祝儀で、式の費用を上回るプラスが出たのは、うれしい誤算でした。
最終的には納得して進めたとはいえ、
「人数の上限ルールはあっても変動する」と知っておくと、気持ちに余裕ができます。
2. 新婦も主役に見える演出をプランナーと計画
「彼が制服で目立つなら、私は私らしさで並べばいい!」って思って、
プランナーさんと一緒にじっくり作戦を立てました。
入場時のライティング、ブーケの色合い、ドレスのシルエットまで、
とことん“自分らしさ”にこだわって。
その結果、「花嫁さん、本当にキレイだったね!」って、
いろんな方に声をかけてもらえたんです。
あのときの言葉が、自分にとって何よりの自信になりました。
照明・登場シーン・写真タイミングで存在感アップ
新婦の印象を高める工夫
- 入場時のBGMと照明を主役風に演出。
- お色直しで華やかドレスを選ぶ。
- 写真は“花嫁アップ”も別にお願いしておく。
3. 余興は事前確認&“わかりやすさ”重視でOK
以前、警察ノリ全開の余興でヒヤッとした経験があったので、今回は念のため、事前に彼に内容をチェックしてもらうようお願いしました。
結果的に、みんなで盛り上がる系ではなく、穏やかで控えめな演出に決定。
当日は、ほんのり警察っぽさを残しつつもユーモアのある雰囲気で、
ゲストからも「素敵だった。」と好評でした。
「ひどかったけど、結婚してよかった」今ならそう思える理由

正直、結婚式を終えた直後は「しんどかったな…」という気持ちがありました。
とにかく招待客が多く、疲れたというのが本音です。
でも少し時間がたった今、ふたりで乗り越えた準備や当日の出来事すべてが、
いい思い出になっています。
「やってよかったね。」って、今では笑って話せます。
何度も話し合って、意見が合わなくて、ぶつかったときもありました。
でも、「どうしたらお互いが納得できる形になるか」を一緒に考えるプロセスは、
確実に絆を強くしてくれたと思います。
結婚式って、ただのセレモニーじゃなくて“ふたりの人生の第一歩”なんだなと実感しました。
“警察官婚”の特殊さは、あとから笑い話になる
招待人数の多さ、式の準備、ドレス・儀礼服選び、余興の空気感…。
そのときは本当に「大変だった〜!」と感じました。
でも、今思い返すと「そんなこともあったね!」ってふたりで笑えるようになっています。
むしろ、“普通じゃない式”だったからこそ、強烈に記憶に残る思い出になったのかもしれません。
当日はバタバタでも、思い出の濃さはピカイチだったなと感じます。

